ミックスボイスには人によって色々な認識があるようです。
一般的に日本では「ミックスボイス」とは、地声(チェストボイス)と裏声(ファルセット)を同時に出したような声のこと指します。
海外ではミドルボイスとも呼ばれます。
ミックスボイスは「表声と裏声を混ぜる」という人もいれば「表声と裏声は混ざらない」という人もいます。
結局のところ、混ぜるの?混ぜないの?と思ってしまいますが、それぞれの感覚の違いだと思われます。
当サイトにおけるミックスボイスとは
筆者がはじめてミックスボイスを発声できた時は表声でも裏声でもない感覚だったのを覚えています。
表声でも裏声でもない別物と考えれば混ざらないという表現が合っているような気もしますが、個人的にはミックスボイスはその名の通り「混ぜ声」であり、表声と裏声混ぜた声という認識です。
歌がうまく歌えない、高い声が出ないという人は表声と裏声の2つしか使えないのが原因です。
そのため高音でも「表声の割合:100」で歌おうとするため、喉を締め付け、苦しい発声をしてしまったり、苦しさに耐え切れず「裏声の割合:100」に切り替えてしまうためひっくり返ったり、急に弱々しい声になってしまいます。
ミックスボイスができる人は、通常、低音では表声の割合が多く、裏声の割合が少なく、高音になるにつれてその割合が逆転していきます。
そして、その混ざる割合がなめらかであるほど、低音から高音まで全く同じ声質で発声することができます。
とはいえ、これは感覚的なものですし、その割合を自由にコントロールするのはとても難しいので深く考えなくて大丈夫です。
ミックスボイスは自然で正しい発声方法
ミックスボイスが出来ない人にとって、ミックスボイスは「どんな歌でもうまく歌える魔法のような発声方法」と思われがちですが、ミックスボイスを習得できたからといってすぐに高音が出るようになるわけではありません。
喉を締め付けて張りあげた地声の最高音がmid2Gの場合、ミックスボイスを習得してすぐは最高音は変わらずmid2Gが限界かもしれません。
なぜならミックスボイスは「高音を出すための発声方法」ではなく「自然で正しい発声方法」だからです。
ミックスボイスのメリットはいままで苦しかった自分の限界音が楽に出せるようになり、何十曲歌っても疲れなくなることと、音程が安定することです。
つまり、自然で正しい発声方法を習得することでようやくスタートラインにたつことができ、そこからさらにトレーニングを続けることで過去の自分の限界以上の高音も出せるようになります。
そして自分の経験上、ミックスボイスを習得してしまえば、そこからのhiA、hiBくらいまではトレーニングを続けることで比較的すぐに出せるようになります。
ミックスボイスの出し方はこちらの記事で紹介しています。